大阪大学大学院理学研究科附属基礎理学プロジェクト研究センター大阪大学大学院理学研究科附属基礎理学プロジェクト研究センター

重点研究推進部門

先端質量分析学
研究グループ

部門長 豊田 岐聡

本グループでは、様々な分野の研究者、ならびに産業界との密な連携により、マルチターン飛行時間型質量分析計(MULTUM)を核とした分野横断型研究を主導し、新しいサイエンスを切り拓くことを目指しています。また、次世代を担う独創的な高性能質量分析装置やイオン化法、検出器などの開発や、人材の育成も行なっていきます。
MULTUMは、同一飛行空間をイオンを多重周回させる独創的なアイデアにより、小型でありながら高い質量分解能を得ることが可能な装置です。従来、小型で高分解能を得ることは困難でしたが、MULTUMの登場は、これまで不可能であった「現場(オンサイト)での高分解能質量分析」を可能とします。しかし、この領域はまだ未開拓であり、サイエンスとしても大きな発展が期待されます。その一例として、オンサイト医療診断や温室効果ガスやPM2.5原因物質などの環境計測、火山ガスや地下水などの地殻変動由来の希ガス同位体比変動の連続測定、さらには惑星探査機への搭載などの研究開発を進めています。これらの実現により地球を取り巻く環境に存在する様々な原子・分子を網羅的に解析する「ジオミクス」が可能となります。生態圏の過去から現在までの変遷を読み解き、その素過程を明らかにし、近未来の地球環境を予測できるようにすることを目指しています。

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マルチターン飛行時間型質量分析計MULTUM Linear plus
マルチターン飛行時間型質量分析計MULTUM Linear plus
「ジオミクス」の概念図。オンサイト質量分析により、地球を取り巻く環境に存在する様々な原子・分子を網羅的に解析し、生態圏の過去から現在までの変遷を読み解き、その素過程を明らかにすることを目指しています。
「ジオミクス」の概念図。オンサイト質量分析により、地球を取り巻く環境に存在する様々な原子・分子を網羅的に解析し、生態圏の過去から現在までの変遷を読み解き、その素過程を明らかにすることを目指しています。