大阪大学大学院理学研究科附属基礎理学プロジェクト研究センター大阪大学大学院理学研究科附属基礎理学プロジェクト研究センター

医理連携教育研究拠点

医学と理学の連携という新しい枠組みの中で、全く新しい研究の芽を育み、未来医療のための新しい基礎研究領域の創始を目指しています。

本拠点は、放射線科学基盤機構、核物理研究センター、医学系研究科、そしてRIセンターの協力のもとに、難治がん治療のための新規アルファ線核医学治療法の開発に取り組んでいます。そのために、高ビーム強度、省電力のスケルトン・サイクロトロンの開発や、アルファ線放射性核種の多量製造法と生成核種の自動分離法の開発を進めています。さらに放射性核種をがん標的剤と結合させて放射線医薬候補を製造し、治療効果と副作用の検証を行い、アルファ線核医学治療法の治験、治療に結びつけることを目指しています。

特色 FEATURE

開発から臨床応用までがワンストップ

核医学、加速器、核化学分野での強固な連携

大学では唯一のFirst-in-Humanを行うことが出来る病院施設を有する

世界最先端の生体分子標識技術を有する

代表者

篠原 厚

医理連携教育研究拠点HP

成果 RESULTS

研究成果

核医学基礎研究への定常的供給

アルファ線核医学治療に使用するアスタチン-211(211-At)の製造、分離、精製技術を確立し、核医学基礎研究への定常的供給が始まりました。幾つかの候補薬剤分子の合成や211-Atの標識法を開発し、in vitro実験により、その極めて高い細胞殺傷効果を確認しました。H29年度より動物実験の設備が整備され、マウスやラットにおける、AtイオンやAt標識候補薬剤の体内動態とその優れた抗がん作用に関する貴重なデータが着々と得られています。

今後の発展

医理連携による難治がん治療に向けた国際医療拠点形成

本拠点に設置されている「医理核連係センター準備室」が中心として進めている概算要求プロジェクト「医理連携による難治がん治療に向けた国際医療拠点形成」は、順調に成果を上げ、2018年度から、アルファ線核医学治療の医師主導治験を目指す第2フェーズに入りました。さらに大阪大学は放射線科学関連の新しい研究教育を全学的に機動的に行えるよう、平成30年4月1日に放射線科学基盤機構を設置しました。本拠点は、放射線科学基盤機構の放射線科学部門と連携して、アルファ線核医学治療開発をはじめとする、核物理学、核化学、生体分子化学、核医学を融合することにより始めて実現可能な医理連携研究を推進するとともに、そのための研究教育を実施しています。